猫十字《武蔵村山市の置き去り猫たちへの支援報告 2021.4月》
にゃんともいろいろ・・ワタワタしている
相変わらずな我が家ですが・・
取り急ぎ!
急遽昨日お渡しさせていただいたご支援についての報告です!
置き去りにされた遺猫19匹のうち17匹を預かっている「チーム村山様」へ支援
Eva「武蔵村山市の無人屋内猫閉じこめ事案」としての報告によると・・
(以下Evaの報告からの抜粋及び要約)
【3月16日】住人の死亡が確認された
一戸建て住宅に住んでいたお婆さんが、死後数日経過した状態で発見された。
室内には猫が20数頭いたが、お婆さんのご遺体が運び出された後に猫が閉じこめられる。
猫達を保護したいと地元のボランティアたちが行政にかけあうも
一向に事態は動かず、猫が保護されない日々が続いた。
さらには、「他の団体が既に介入し少しずつ猫の引き出しをしているから静観していて大丈夫」という行政の話も確かな情報筋から伝わってきたこともあり、状況を見守るしかなかった。
しかしそれ以後も、全く進展なく猫も引き出されていなかったことが判明。
ここで、すでに3週間が経過。
〜Evaへの通報は4月頭のことだった〜
もう、一刻の猶予もないと
地元ボランティアの方々を中心に、
Eva事務局の松井さん、高円寺ニャンダラーズさんたちが残された猫たちを救出するために現場を確認しつつ、警察や行政に掛け合うも・・
「息子は2日に一度来ているから大丈夫」と言われてしまう。
その後、愛護センターが現地を見に行き
「外から猫3匹が確認できたから問題ない」
「息子と連絡が取れ4月13日に立ち入りが決まった」との一報が入った。
【住居へ立ち入りが4月13日と決まる】
だがっ!丸3週間が経過しているにも関わらず、さらにそこから6日後まで立ち入らない理由が分からない。
さらに、窓越しに猫の遺体が確認され、翌日には皆が見ているガラス窓の向こうで更にもう一匹が息絶えた。
もう13日まで待ってなんかいられないっっ!!
しかしそれでも行政の言い分は・・
「息子は給餌している」
「連絡取れない」
「13日に立ち入る」
「行政は立ち入り権限がない」の一点張り。
行政は「息子は2日に一度餌を与えているから問題ない」と取り合わなかったが、
保護された猫は飼育環境が悪いことから免疫力も低下し、口内炎を患いよだれを垂らしていた猫が多数いた。
例え餌があったとしても口内の痛みで食べることが出来ず、餌を前に餓死したのではないか?
3週間以上も放置されていなかったらこの2匹は救えた命だったはず。
すでに窓越しから確認できるだけでも2頭は息絶えてしまった事で
「動物愛護管理法44条」に違反している事は確実であるとし、
これ以上待てない、すでに限界は越えていると
あらゆる所に連絡し、議員事務所に泣きついて都や市、そして警察に対し強い要請をしてもらって…
やっと・・やっと・・。。
■動物愛護管理法44条■
愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、五年以下の懲役又は五百万円以下の罰金に処する。
- 2
- 愛護動物に対し、みだりに、その身体に外傷が生ずるおそれのある暴行を加え、又はそのおそれのある行為をさせること、
みだりに、給餌若しくは給水をやめ、酷使し、その健康及び安全を保持することが困難な場所に拘束し、
又は飼養密度が著しく適正を欠いた状態で愛護動物を飼養し若しくは保管することにより衰弱させること、
自己の飼養し、又は保管する愛護動物であつて疾病にかかり、又は負傷したものの適切な保護を行わないこと、
排せつ物の堆積した施設又は他の愛護動物の死体が放置された施設であつて自己の管理するものにおいて飼養し、
又は保管することその他の虐待を行つた者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
【4月9日深夜24時過ぎ】
愛護センター多摩支所に18頭収容される
▶▶関係者の詳細記事
【4月12日】全頭センターからの引き出し
愛護センターから引き出した後、動物病院にてワクチンや血液検査などの初期医療がされてから、
手分けして地元ボランティアさんたちが預かる。
【4月17日】取り残されていた茶白猫1頭保護
全頭保護できたと思われていたが
1頭がまだ残っていたことが窓越しに確認され急遽捕獲が行われる。
同時に白骨化した頭骸骨などの骨が複数見つかる。
■トータルで捕獲された頭数:19頭
■預かりの内訳:チーム村山17頭、他ボランティア2頭
(立ち入り時すでに2頭が死亡)
今回の件の発生に気付き「チーム村山」としてタッグを組んで行政に働きかけ、Evaへ通報し、
動かぬ行政への憤りを感じながらも、諦めずに必死に動いた方々です。
捕獲後は、手分けして預かり、現在17頭の猫たちのお世話をしています。
■「立川地域猫の会」メンバー2名
■「砂川猫」 メンバー2名
■「福生ネコサポ」 メンバー数名:会計管理
■「武蔵村山TNR地域猫の会」メンバー2名:口座窓口
保護された猫たちは、すぐにワクチンや血液検査などの初期医療を受け、
これから避妊去勢や2回目のワクチンも摂取予定です。
さらに、状態がかなり悪く、健康な子がひとりもいない状況とのこと。
腎臓・肝臓・消化器が悪い子も確認されていて、今後のお世話にも治療費など費用がかさむ可能性が高いです。
すでに、腎臓病が悪化していて、毎日輸液をしなければならない子も2匹いて
看取りを覚悟での預かりとなっている。
また、保護前は床一面がトイレ状態だったため
猫砂ではなく、ケージの床でオシッコをしてしまう子が多いそうで
ペットシーツや使い捨てでタオル類も現在消費しているとのこと。
今後も必要な物資は、刻々と変わって行くと思うので
メンバーのSNSを確認してからご支援をしていく事が大事だと思います。
また、クラウドファンディングの準備もしているそうです。
しかし、成功しても
そのお金が入ってくるのは、まだ先の話。
このことが分かった時点で、我々としては支援は急いだ方がいいと判断し
昨日急遽、お渡ししました。
そして、現在チームを組んだこの4箇所のみなさんは
個人レベルの方々です。
普段はTNRを中心に活動されている方が多く
我々がやり取りをさせていただいた
「武蔵村山TNR地域猫の会」のstrawberry_catsさんは今回の猫のうち6匹を預かりお世話しているとのことです。
(※うち2匹は元里親さんが預かっている)
これまで、寄付などを募ったこともなくて
本当に地道に真摯に猫たちに向き合ってきた方々。
今はまだ慌ただしく猫たちのお世話に奮闘されてますので
それぞれの猫達についての情報発信は今後ゆっくりされていかれると思います。
以前から、この住宅で多頭飼育されていることは、行政も把握していたそうです。
それでいて、なぜ??こんなにも立ち入りまで時間がかかるのかが
どうにも理解できません。
行政には行政なりの事情が存在するのかもしれませんが
命より優先される事情は、どこにあるのでしょうか?
同じような出来事が、全国で数多く起きていて
その数は減ることが無い現状が続いているのに・・
今の日本では命を最優先にして
まずは迅速に命を救うことを一番に行わない現状が
常に大きな壁で立ちはだかります。
なんとかならないのか。。
いつまでこれを繰り返すのか。。
どうすることも出来ない大きな壁を前に
命を守るために不法侵入や器物損壊という法を犯して
実力行使することしか出来ないほどに追いつめられるなんて・・
バカげてる。
法律上、犬猫が物として扱われる対象である限り
いつも、いつも、変わらぬ自己保身な行政のガチガチの対応、
愛護法とは名ばかりの法律の現実が続いている。
命の危険がある時には、すぐに立ち入ることが可能になるよう
法改正がもっと一気に前進していかねば
今回のように救えたはずの命を減らすことはできない。
現場で連日、もどかしい気持ちで見守り、悔しい気持ちで弱って行く猫たちを見つめ続け
必死に闘った「チーム村山」のみなさんは、これで終わりではない。
ここからが保護した猫たちを絶対に幸せにするために
ものすごいエネルギーが必要になる。
救い出せた子達を「必ず幸せにする」という強い一念で
今がんばっている方々に、少しでも必要な支援が届くことを心から願っています。
【支援先:今回の遺猫たちに使われます】
約2年前・・
茨城のゴエママさんと共に保護活動してきたSさんが
交通事故で突然この世を去り、30頭の猫たちが遺されました。
あの時、Sさんにはゴエママさんがいてくれたことで
30頭の猫たちは、すぐにケアを受けることができた。
しかし、ゴエママさんの負担は尋常ではなく
我々も出来る限りのサポートをするべく立ち上がりましたが
多くの方々のサポートによって
遺猫30ニャンズたちは幸せを手にしました。
みんなの支援・応援により、1年かからずに全員を譲渡することができました。
今、7ニャンズ全員が慈しみ愛される姿を見るにつけ
やってきた事が全て報われた気持ちと共に、
あの大変だったことは、良き想い出となっています。
それは、あの時、支えてくれた方々がいたから出来たこと。
どれだけ大きな力になったかしれない。。

多くの方々のサポートが絶対必要だと
自分の経験を通じて強く感じたからこそ
武蔵村山のチームのみなさまにとっても
猫十字からの支援を一刻も早くお届けすることが、
勇気を奮い立たせる一助になると思いました。
今回もみんにゃの協力のおかげですっっっ!!
ありがとうございました。
実は現在、他にも支援金をお渡しする予定が3件ほどあります。
こちらは、またお渡しした際にご報告します。
今回の件では、たまたま「にゃっ展」にてEvaの杉本彩さんに講演をしていただくことになっていたことで、事務局の松井さんとやり取りをさせていただいていた事から
直接、現場へも足を運ばれて尽力された松井さんに話を聞きました。
そして、Evaへこの件を通報し身を粉にして猫たちを救いたいと動かれていた
「武蔵村山TNR地域猫の会」のstrawberry_catsさんに繋いでいただいて
直接お電話でお話しをしました。
お忙しい中を対応していただきありがたかったです。
猫十字1番の明細の今年分は、現在入力作業中ですのでしばし待っててにゃぁ〜!