とてもとても・・重要な支援をずっとお伝えできずにきました。
っというより・・
お渡しできないままきてました。
「あの支援はどうなってるの?」
そう思っていた方もいたかもしれにゃい。。
そう・・それは。。
昨年の「ネットDEにゃっ展」で販売した
「チャリティにゃんにゃんBOXmini」の売り上げ分にゃのだっ!
えぇ〜〜〜〜なに今頃??
そんな声があちこちから飛んでるよにゃ。。とほほ。。
いつもにゃら・・
BOX販売後の1ヶ月くらい後には
お渡ししてきてますからにゃ。。
実は・・昨年この時お渡しを打診した方がいました。
そのきっかけになったのは、
ある1本のメールから。。
「奈良市保健所からの預かりミルクボランティアをされている"なつうりさん"が育てた仔猫を奈良市保健所に譲渡してもらいました。
なつうりさんはとても活動資金がかかっています。彼女へ支援をお願いできないでしょうか?」
っという内容のもの。。
さっそく、メールの送り主から電話で詳しい状況を聞きました。
もちろん、お渡しを約束することを前提にはせず
まずは自分が全く知らなかった「なつうりさん」だったので
どういう活動をしているかを知ることからスタート。。
メールの主は直接なつうりさんとも会っていることもあって
詳しいお話しをいっぱいしてくれました。
そうして話を聞くうちに・・
なつうりさんのミルクボランティアという活動を伝えたいという気持ちにもなり
お渡しを打診しました。
しかし・・
この時は、なつうりさんから了承いただけず
もっと困った時にお願いしたい。ということで・・
時を置くことに・・
そして・・
再度、連絡をしたのが年をまたいだ今年の1月
しかしこの時も
「今は医療費のかかる仔が居ないのでなんとか大丈夫です。4月頃から増える "へその緒組"の仔猫を沢山受け入れた時に助けてもらえると嬉しい」というお話しでした。
そして、4月に入りそろそろ大変な時期では?っと
なつうりさんへ連絡をすると
「コロナの影響でミルク代が高騰し、さらに手に入りにくい状況でミルクが残り2缶になってた。正直お願いしたい気持ちだったけれど、他にも大変な方がいるだろうと思うと連絡できなかった」と言われたので...
「ならばぜひっ!受け取ってくださいっ!」と、速攻お振り込みをしてお渡しすることがようやくできました。
一時は、他の方へお渡しすることも考えましたが
やはり一度打診し、さらにはその時期が来たら必要になる可能性が高いことが分かった以上は
その時まで待っていたかったにゃ。。
昨年の「ネットDEにゃっ展」で販売した
「にゃんにゃんBOXmini」の売り上げ全額をお渡ししました。
■今回の振込額214,200円はBOXの売り上げ全額になります。
1BOX3,400円 × 63set = 214,200円
(BOX配送料は、猫十字2番への支援から引き、マイナス分は今年へ繰り越しにしました)
奈良の「ミルクボランティア」 "なつうりさん"
先日やっと互いの時間が合うタイミングで、なつうりさんと電話でこれまでのことから
■ミルボラ活動をスタートしたのは5年前...
柴わんこと暮らしていたなつうりさんは・・
偶然、団体さんがミルボラを募集していたのを目にして手伝うようになった。
当時はそこでは譲渡会も開催できていない状態だったため
これではダメだと、場所を探して譲渡会も行うようにもっていったり
ミルボラを通じて、奈良市の殺処分を含む現状も垣間見て・・
これをなんとかしたいと考え、一つ一つ行動していきました。
ちょうど先日・・
奈良市は犬猫殺処分が2年連続ゼロを達成と発表されました。
(奈良市公式twより)
この「ゼロ」の背景には地元のボランティアのがんばりが大きくあって
その一員として「なつうりさん」のミルボラとしての活動実績と
行政への働きかけの力もかなりあったように感じました。
■殺処分頭数が多かった頃..
500g以下の乳飲み子は、この体重を基準に殺処分されていたそうです。
それをボランティアの方々が、自分たちが世話をするので止めてほしいと訴え続け
さらには、負傷猫や病気の猫たちも個人ボラを中心に引き出し終生面倒を見ることで
ゼロへ道を開いていきました。
さらにTNR頭数を増やすことも「ゼロ」へは重要と訴え、その費用もボランティアの懐に大きな負担がのしかかってる状況では厳しいと訴えました。
そうして・・
助成金の1頭10,000円だけではなく、昨年からはふるさと納税でTNR1件5,000円がTNR謝礼金として出ることになって、TNR費用負担が減りました。
こういったボランティアの地道な活動によって
殺処分数が激減し2年前から「ゼロ」を達成できています。
さらに、ミルクボランティアが8週齢を越えるまでお世話をした後には
保健所へ戻され、その後は保健所で世話をしながら里親募集する体勢になったことで
殺処分しない「ゼロ」の市として歩き始めています。
「ミルクボランティアが世話して戻った仔猫+成猫」合わせて常時40頭くらいだそうです。
こうした、ボランティアと行政がうまく連携ができてきた市は全国を見渡しても
そう多いわけではありません。
なつうりさんはお話の中で・・
ただ行政に「殺処分ゼロにして!」を要求するだけだったり、
TNR費用や医療費を出してほしいとただ訴えても
窓口だけで終わってしまうのが常。。
まずは実績を作らないと行政は相手にしてくれないことを知っていました。
それは、我々も「にゃっ展の後援をもらうため」経験済み。。ははは。
だからこそ、要求するためにはまずは自分自身もがんばって実績を出してから
言いたいことを言えるのだからと・・
3年前からは奈良市のミルクボランティアとしても登録して
地域の猫たちのミルボラにくわえて
奈良市から依頼がきた乳飲み子も受け入れました。
ミルクボランティアとしてお世話した頭数は・・
●2018年 31匹
●2019年 89匹
●2020年 59匹
●2021年6月現在 27匹
※2019年が一気に増えたのは保健所が殺処分しないと言ったため。
その後、減っていった理由は、母猫からすぐに離さず、暫く母猫にお世話して貰うようにしたため。そうして離した後の母猫はTNRをして地域猫として面倒みる。

ミルクボランティアとは一口に言っても
普通の成猫のお世話とはまるで違います。
ミルクの与え方から、体温調節の仕方、排便をさせたり
あっという間に体調を崩すことで目が離せなかったり
2時間毎にミルクを授乳と・・
底なしにカワイイ時期ではあれど、お世話の大変さはハンパないっ!
そして、ご飯代が実は成猫なんかよりけっこうかかる。。

本当は母猫の栄養価の高い母乳を飲めればいいけれど
ミルボラが預かるのは、目も開かない乳飲み子がほとんど。
母乳の代わりに与えるものは
将来の健康を考えると、質のいいミルクやウェットをあげたい。
この時期の栄養状態の善し悪しが、丈夫な体を作る基礎になるのだから。

そうすると・・
そのミルクやパウチは自ずと、高くにゃるのだっ!!
ちなみにミルク缶購入数は・・
今年は6月現在まで 31缶
昨年 58缶
一昨年 100缶を越えたそうです!

ミルクとウェットフード代だけでも年間45万円になったこともあるくらい
ミルクボランティアにとって負担が大きいフード代
さらに、コロナの影響によって
今年はミルクとウェットの価格が2倍に高騰していて
品薄状態で1店舗からまとめて購入ができなくて
あちこち店を回ったり、手に入りにくくなっています。
ちょうど、そんなタイミングと重なったことによって
今回支援の申し出を受けてもらえたともいえるかもにゃ・・

いくら市の登録ミルボラであっても
このフード代に対しての助成金はありません。
「殺処分ゼロ」を続けるためにも、今後ミルボラを増やしていかなければならないけれど
この大きな負担は、今後の課題であるとおっしゃってました。

また、フード代の他にも医療費がかなりかかる場合もあって
体調が不安定な仔ねこは、病院に駆け込む事も多い。

フード代、そしてさらに医療費負担となると
活動を続けることが厳しくなっていきます。

しかし、仔猫の受け入れを断らずミルボラ実績を上げたことによって
行政も訴えに耳を傾けてくれて
去年からは医療費領収書を付けて申請すると
1頭につき5,000円の上限で「ふるさと納税」から出るようになったそうです。

ただただ、文句を言うばかりでは
行政は変わる場所ではありません。
どうすれば変えられるか。。
それを冷静にみながら、そのための活動を着実に続ける。
そして、一気に要求するのではなく
一つ、一つ・・ステップを踏んで改善してもらっていく。。
TNR謝礼金、医療費補塡・・その次は・・。。

さらには、なつうりさんは、これからはミルクボランティアを育てたいと何度も言っていました。
特殊なお世話でもあるのでそのノウハウも必要ですが
実は、それだけじゃない。。
twitterでは、あまり語る事ができない現実がそこにはあって。。
あまり見せないようにしているけれど
乳飲み子は亡くなる事も多い。
それはちょうど先日報告した、今関わっている「TNRで堕胎したチビーズ」でも言えることで
母猫からTNRの際に取り出した70gに満たない5匹は
生きれたのは2匹のみ。。


そんなとても不安定な時期であるからこそ
「死」を目の当たりにすることも多くなる。
その時の心のケアも重要だと、なつうりさんは話してくれました。

なつうりさんは、通常は出来る限り支援を受けない形で
やろうというスタンスです。
収支もしっかり提示しています。
時には自分で作ったバッグなどを販売したり
マルシェなどを開いてその収益を活動費に充てたり・・
大きな額にはならなくても
支援を受けたお金よりそういうお金の方が気持ち的にラクだと。。
その気持ちは十分理解できます。
これまでに、やっかみも含め、
ちゃんと理解せずその一部分だけを見て好き勝手な事を言う人がいて
それで精神的にも参ったこともあったそうで
支援を受け取ることによって
そういう人たちに、とやかく言われる要素を与えることにもなりかねないです。
それでも、時にはどうにもならない時だけ
twを通じてミルク代や医療費支援をお願いし助けてもらっているそうです。
そういう「なつうりさん」だからこそ
本当に切羽詰まった時にお渡しすることができてよかったなぁっと思います。
そして、奈良市を「殺処分ゼロ」の市へ導いた がんばった一人として
今後も行政と連携してさらに善きスタイルを作っていって欲しいと思いました。
さらにそれを、他の市町村でも生かせるような影響を及ぼしていって欲しいにゃぁ。。
いつか・・にゃっ展でも「なつうりさんの経験を聞く」機会を作れたらいいよにゃぁ。。っと
妄想してしまった。。にゃはは。。
※チビーズの2枚の写真以外、記事中の写真はなつうりさんからお借りしたものです
はぁ〜〜〜っっ!
やっと、この報告完了できて、ほっとしたぁ〜〜〜!!
これを報告できなければ
今年の「ネットDEにゃっ展」に突入できにゃいっっ!!
やばいぞ。。っと思ってたのでにゃ。。あひゃひゃ。。
次の記事ではにゃんにゃんBOXのセット内容紹介だぁ〜!
急いで書かねば。。。
そしてっ!
通常67BOX + 高額7BOX = Total 74 BOX
セット内容や価格についてはまた後日お伝えしますが
■販売場所は「ネットDEにゃっ展」だよっ!
2010年から毎年行ってる「全額寄付チャリティにゃんにゃんBOX」
全12回のトータル提供者数 延べ:742名(28+44+43+67+77+71+76+86+92+93+mini版31名+mini版34名)
全12回のトータル販売BOX数:2,193個(81+105+121+220+242+231+240+266+278+272+mini版63+mini版74set)